撃たれちゃったみたいなことになってるけどこれが仕様の「ヒムネハト」
2016.6.10 09:30 知る・生物 # コメント(-)
ハトが胸から血を流してる!?と思っちゃうのも無理はない。ちょうど胸のあたりの白い部分が赤く染まっているのだもんしょうがない。
だが安心して欲しい。これは血ではなく模様である。フィリピンのルソン島などに生息するハト科の鳥、「ヒムネハト」は英語では「ブリーディングハートドーブ(胸から流血ハト)」と呼ばれるほど、ドキっとする模様をしているのだ。
Gallicolumba luzonica (Scopoli, 1786) - Gallicolombe poignardee - Menagerie de Paris - 03/2015
その特徴はやはり、胸の大きな赤い斑(はん)だろう。オスのほうが大きくてメスの赤斑は小さく、ないものもいる。森林にすみ、ハトとしては長めの足で活発に歩き回りながら、地上の種子や果実などを探して食べる。速いスピードで飛べるが、外敵にあうと走って逃げることが多い。
藪の中に小枝を編んで巣をつくり2つ卵を産む。ヒムネバトはとても内気な性格でなかなか人前に姿を現さない為、野生の生息地で観察することは難しい。
フィリピンのルソン島を含む北部3つの島で生息が確認されている。
悲しいことに、森林伐採や農業の膨張により生息地を失いつつあり個体数は減ってきている。飼養は簡単で、現地でも盛んに飼われ、欧米などにも飼い鳥として輸出されている。
Bleeding-heart dove courtship
日本でも第一種動物取扱業の資格があれば飼うことは可能なようだ。ていうかヒムネハトの存在を知らなかったら、胸から血が!って大騒ぎになりそう。
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