唯一の贅沢はベッド。インドネシアの精神障害患者が置かれている劣悪な環境
2016.3.9 20:00 画像・歴史・文化 # コメント(-)


インドネシア国内には210万人の精神疾患者(2007年統計)がいるとされており、65万人もの人が深刻な精神問題を抱えているにもかかわらず、精神病院の数が不足しており、劣悪な環境下にあるそうです。
多くの精神病院にはたった1人の精神科医しかいないため患者に十分な対応ができず、国の援助もほとんどない状態で、食糧不足も深刻な問題となっているそうです。
NYベースの写真家アンドレア・スターリースはインドネシアのこの問題を知らしめるべく精神病院や精神疾患者のいる家を訪れ、取材し撮影したそうです。
狭いケージの中で歌を歌う患者

15歳で幻覚症状が現れたという少女

ハーブドリンクを飲みトランス状態に入れるという治療を行っている女性

10年間、窓のない部屋にいたという女性

多くの患者はケージの中

十分な食事が与えられていない

5年間、木製の拘束具をつけている男性は家族と暮らしている

寄宿学校のスタッフは学生(左)がパニック状態に陥るとこのような対応をするように訓練されています。Seapudin(右)の脚は9年前から拘束具が付けられており、筋肉が衰えています。

患者は、食品、衣類、運動、社会的相互全てが不足しています

精神病院施設維持に対する資金援助は望めません

食べるのも寝るのもシャワーを浴びるのも狭いスペースで行われます

裕福な家の患者は祈祷などの治療が施されます

その中でもラワン精神病院は国内屈指の施設を誇る精神病院です

ベッドを持つことが患者唯一の贅沢です

人とは隔離され、社会的相互関係は築けません

ラワン精神病院ではベッドがあります

孤独な生活を送る患者

via:.boredpanda
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