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夫が家事をしない国ナンバーワンは日本だった

2016.3.4 09:30 知る歴史・文化 # コメント(-)

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 日本男子たるもの厨房に入るべからず。そんな言い伝えなんかがあったりなかったりしたわけですが、実際に、国際社会調査プログラム(ISSP)が2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」では、日本の男性は断トツで家事をしないことが判明したようです。
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 日本では、配偶者がいて18歳未満の子がいる男女が家事にかける週間平均時間は、男性が12.0時間、女性は53.7時間となっています。男女の合算に占める男性の割合(家事分担率)は、12.0/65.7(h)=18.3%となり、男性の分担率は、わずか5分の1程度しかないことがわかりました。

 世界33カ国(実際には38カ国ですが、分析対象のサンプルが少ない国は除外しています)で同じ数値を計算し、高い順に並べてランキングにしたところ、 日本の男性の家事分担率世界で最も低かったそうです。

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 男性の家事分担率が2割に達していないのは日本だけです。日本で日常的に行われている夫婦の家事・育児の分担は、国際的に見ると特異であることがわかります。

 一方、上位の北欧諸国では、男性の分担率が4割を超えています。

 女性の社会進出が進んでいる国々ですが、それに呼応して男性の「家庭進出」も進んでいます。失業率が高いメキシコが2位に入っているのは、失業して自宅にいる男性が多いためかもしれません。7位の南アフリカについても、同様の事情が考えられます。ただ欧米の主要国はいずれも30%台で、日本と比べると格段に高いことがわかります。

何故日本の男性は家事をしないのか?

 日本の男性の家事・育児時間が短いのは、仕事の時間が長いからとも考えられます。男性の週当たりの平均勤務時間は47.8時間(女性は20.2時間)。日本は男女の役割差が大きく、「男は仕事、女は家庭」の社会です。

 以下は子育て期の男女の役割差を可視化したグラフです。

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 横軸に仕事の時間、縦軸に家事・家族ケアの時間をとった座標上に、主要国の男女のドットを配置し、線でつないだところ、勤務時間が長い男性が右下、家事時間が長い女性が左上にあるのは、どの国も同じですが、男女間の距離(乖離)は国によって異なることがわかりました。

 各国の男女の役割差は線分の長さで示されていますが、日本(図表の赤い線)が最も長いのです。主要国だけでなく、33カ国全体で見てもその事実はかわりません。逆にスウェーデン(青い線)は、男女の役割差が小さいことがわかります。

 現在日本では、女性の社会進出がさかんに奨励されています。でもそのためには男性の家庭進出が必要不可欠です。男女双方の取り組みによってドットが均等線(仕事=家事・育児)付近に収束することが理想です。現状ではスウェーデンがその状態に最も近く、日本が最もほど遠いのです。

 世界の男女の家事分担率を見ると、日本は世界でも極めて特異な社会だということがわかります。

via:newsweekjapan

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