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中国の科学者がヒト受精卵に遺伝子操作の実験に対し欧米で論争

2015.9.22 09:00 知る歴史・文化 # コメント(-)

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 NEWSポストセブンの伝えたところによりますと、中国の科学者がヒト受精卵に世界初の遺伝子操作をしたという研究を進めているそうです。倫理的タブーを冒したこの実験について、欧米では学術誌からマスメディアまで、その是非をめぐり大論争となっているようです。
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 世界を驚愕させたこの実験は今年4月に生物学・生物医学の学術誌「プロテイン&セル」に掲載された論文で明らかになりました。中国広東省にある中山大学の黄軍就副教授らの研究チームがヒト受精卵の「ゲノム編集」を行ったそうです。

 ゲノム編集とは何か。サイエンスライターの島田祥輔氏はこう説明します。

「ゲノムはあらゆる生物がもつ、いわば設計図です。生物の身体を料理に例えるとゲノムはレシピにあたり、そこに書かれた情報を基に生物のかたちができあがる。ゲノム編集とは、人為的にこのレシピを書き換えることで生物のかたちを変える技術の一種です。従来の遺伝子組み換えより簡単で、成功率の高い優れた技術です」

 ゲノム編集の有益性は高く、農作物の品種改良や新薬の開発、遺伝子治療など様々な分野に応用できます。米国ではHIVに感染したヒトの体細胞からウイルスを取り除く臨床研究が始まっています。

 今回の実験が問題視されたのは、世界で初めてヒト受精卵にゲノム編集を施したからです。欧米ではタブー視される行為であり、激しい論争を巻き起こしたそうです。

 欧米では倫理的観点から人間の遺伝子に動物の遺伝子を混ぜたり、意図的に人間の遺伝子を改変することを禁じる法律があります。

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