アイルランド、国民投票により、同性婚が合法化、国民投票では世界初の国家となる。
2015.5.25 09:00 知る・歴史・文化 # コメント(-)
同性婚を認める憲法改正への賛否をめぐって、アイルランドでは国民投票が23日に行われました。その結果、賛成票が反対票を大幅に上回り、同性婚の合法化がなされた模様です。
アイルランドで同性婚合法化、国民投票では世界初
国民投票によって同性婚が合法化されるのは世界で初めてのケースとなります。選管当局者が記者会見で発表したところによると、憲法改正に賛成する票は120万1697票と全体の61%以上に上り、反対票は73万4300票にとどまりました。投票率は60%を超えています。
全国43の選挙区のうち、賛成の結果が出なかったのは1区にとどまったそうです。アイルランドはカトリック教徒が国民の多数を占める保守的な国として知られてきましたが、同性婚賛成派の運動は政界でも幅広い支持を集めたようです。
ケニー首相は開票結果を受けて「我々は寛大で思いやり深く、大胆で明るい国民であることが分かった」と話しました。バートン副首相も「感動的な瞬間だ」と歓迎の言葉を述べたそうです。
一方、英国の一部となっている北アイルランドで同性婚が合法化される見通しは立っていません。自治政府のマクギネス副首相は「世界は前進し、アイルランドがその先頭に立っている。北の政治家たちはこのことをよく考慮する必要がある」と訴えたそうです。
アイルランドでは2010年、結婚に準じる同性カップルの「シビル・パートナーシップ」制度が導入されたものの、リベラル派がこれでは不十分だと訴えてきました。一方でカトリック団体などは、伝統的な家族制度を守るべきだと主張していました。ただし同性婚を認める憲法改正が実現しても、教会など宗教団体への強制力はないそうです。via:cnn
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