どうした日本。若い男性が性の「絶食化」、夫婦の約半数がセックスレスという実態も明らかに
2015.2.7 09:00 知る・歴史・文化 # コメント(-)
般社団法人日本家族計画協会がまとめた調査結果によると、若い男性の「セックス離れ」が進んでいることが明らかになったそうです。その他、夫婦の約半数がセックスレスという実態も判明。専門家は「男性は『草食化』どころか『絶食』傾向にあると懸念しています。若年層の労働環境の悪化など、社会背景も関係しているのではないか」と分析しているそうです。
この調査は昨年9月、全国の16〜49歳の男女3000人を対象に実施し、1134人(男519人、女615人)から有効回答を得ました。調査は20025年より実施されており、今回で7回目となります。
今回、特に目を引いたのが、29歳以下の男性の性行動を巡る事情で、性交経験率が5割を超える年齢は「29歳」で、2008年の「23歳」、2010、2012年の「26歳」と比べて一気に高年齢化したようでう。一方、女性は「28歳」で、過去の調査結果(24〜27歳)より高かったものの、男性ほどの変化はなかったそうです。
また、セックスについて、「あまり、まったく関心がない」と「嫌悪している」を合わせた男性の割合が18.3%で過去最高になりました。特に若年層ほど関心が低く、16〜19歳で34%、20〜24歳で21.1%、25〜29歳で21.6%となり、45〜49歳(10.2%)も上回ったそうです。
若い男性のこうした傾向は2010年の調査で初めて明らかになったそうで、以降、「無関心」または「嫌悪している」割合が年々高くなり、今回は2008年に比べほぼ倍増しました。
「草食男子」だった10代が20代半ばになっても草食のままで、かつこうしたケースが珍しくなくなってきたのかもしれないと専門家は分析しています。女性の場合、2008年に比べすべての年齢層でセックスへの無関心・嫌悪の傾向が広がっていました。
なぜ若い男性の性に対する積極さが失われているのか?
調査を分析した医師の北村邦夫・同協会理事長によると、異性との関わりを面倒と感じたり、結婚に利点がないと考えたりしている男性に、その傾向が強かったそうです。「相手との関係を築くには相応の時間とお金と労力がかかる。セックスに至るまでのコミュニケーションを難しいと感じる男性が増えているのではないか」。とのこと。北村さんはこう話したうえで、「一般的に男性は相手より優位に立ちたいと考えがちだ。学歴や収入面で同年代の女性に負い目を感じれば、結果的に関わりを避けるのかもしれない」と分析しているそうです。
via:mainichi
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