今日の気になるニュース

カラパイアの最新記事

動画・画像・ニュース紹介ブログ

アンテナ系ブログ

国連、韓国の人種差別の実態調査を開始

2014.10.3 09:30 知る歴史・文化 # コメント(-)

0_e2

 人種差別に関する国連(UN)の特別報告官が今週、韓国でみられる人種差別や外国人排斥などの問題の実態調査を開始したそうです。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 アジアで最も単一民族社会に近い国の一つである韓国では、外国人の人口が徐々に増加しているものの、韓国人から常に歓迎されているとは言えない現状があるようです。

 例えば、テレビ番組で顔を黒く塗ったパフォーマンスをしたり、「ディス・アフリカ」という新銘柄のたばこの広告でニュースアンカーの服を着せたチンパンジーを登場させたりといったことが起きているそうです。

3_e2

 韓国のシンクタンク、峨山政策研究院、キム・チユン氏によると、これは韓国民の知識不足、教育不足によるものが大きいとのことで、「人種差別とは何かを理解していない人や、言っていいこと、いけないことがあることを認識していない人がこうした行動を取るのだ。私たちはこういった教育をまだ受けていない」とのことです。

 低賃金で肉体労働をしている外国からの出稼ぎ労働者たちは、もっとあからさまな差別も受けているそうです。また、2012年にフィリピン系韓国人のイ・ジャスミン氏が外国出身者として初の国会議員になった際、インターネット上では悪意にあふれた人種差別的なバッシングが起きました。

 国連調査官は、韓国の学校の教科書は差別問題についてどう教えているのか、外国人労働者はどう扱われているのか、どんな規則や法律が施行されているのかについて関心を持っているそうです。

1_e

 延世大学のキム・ヒョンミ教授(社会科学)は、韓国における人種差別は同国が経済的に急成長をしたことにも一因があると指摘します。同教授は韓国の英字紙ザ・コリア・ヘラルドのインタビューで、韓国人は経済成長に執着するあまり、他国をその経済力で順位づけするようになったと語っています。

 韓国人は一つの集団として、米国や英国など先進国は自分たちより優れていると認識し、一方で途上国に対しては、何の根拠もなく自分たちより劣る存在だとみている」と続けます。

 韓国人の強い民族主義は、長く孤立状態が続き、中国や日本という大国に常に脅かされてきた歴史に基づいています。だが最近の調査結果によると、そのアイデンティティーもやや揺らぎ始めているようです。

1_e2

 海外旅行をする韓国人の数は急増しており、韓国に移住してくる外国人も増えました。その多くは、中国や東南アジアからの出稼ぎ労働者や、韓国人男性と結婚した女性たちで、特に女性たちは子どもを産むことで同国の人口動態を大きく変化させています。政府の統計によると、外国人との結婚で生まれた「多民族系」の子どもの数は、2007年の4万4000人から2013年には20万人近くにまで急増しました。

 キム・チユン氏は、「韓国人であること」の定義が変わってきていると指摘します。峨山政策研究院が2013年に行った世論調査では、「韓国人」の条件として血統が重要だと回答した人は、60代以上で81.5%だったのに対し、20代では55.5%に減少。この結果は、民族性より市民権を重んじるナショナリズムへのシフトを表していると、キム氏は分析しています。

 ただし、韓国の移民の増加や多文化へのシフトはまだ始まったばかりです。

 「外国人が人口の3%というのは、まだ規模としては小さい。これが5%、10%と、政治的な団体を組織したり、韓国人から『脅威』とみなされるようになったりしたときに、どんな変化が起きるかが興味深い」と、キム氏は語ります。「そして多民族な子どもたちが成長し、一流大学への入学やホワイトカラーの仕事を奪い合うようになったときに、問題が生じてくるのだ。今はまだ表面化していないだけだ」とも。via:AFP

この記事を読んだ人はこんな記事に興味があります

000

ザイーガ - TwitterザイーガのRSSザイーガのFacebook