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日本の出生率の低さは未婚の母の少なさにも関連性が、婚外子の出生率はわずか2%

2014.7.22 09:00 知る歴史・文化 # コメント(-)

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 アメリカなどの欧米諸国の一部で出生率が高い原因の一つに、「未婚の女性が出産した子供(婚外子、非嫡出子)」の増加があげられるそうです。

 「少子化社会白書・平成16年版」の中で、「世界的にみれば、ほとんどの先進国が少子化社会となっているが、北部ヨーロッパのアイスランド、アイルランド、西部ヨーロッパのフランス、北アメリカのアメリカが、比較的高い合計特殊出生率の水準を維持している」と解説されていますが、それらの国は押し並べて婚外子の比率が高いそうです。
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 日本の場合はというと、公開されているもっとも古い1947年では3.79%、最新値の2012年分では2.23%(嫡出子101万4093人、嫡出でない子は2万3138人)という結果だったそうです。

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「人口動態調査」から非嫡出子に該当する「嫡出でない子」について原数値を抽出し、その上で各年における「出生総数に占める、嫡出でない子の割合」を算出したグラフ

 一方諸外国においては、結婚しないまま子供を出産する、婚外子事象が社会的・文化的に容認されつつあること、国や社会全体が支援する仕組みを構築しつつあること、また、個人の「何とかなるだろう」という楽観的な考え方や、「そうせざるを得ない」という悲観的状況などがあいまって婚外子出産の増加が出生率そのものを押し上げていると見られています。

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主要国の「婚外子出生率」率(1980年と2007年、CDCから)

 グラフから分かるように、これらの国の多くは日本より婚姻率が低いにも関わらず、出生率は高く、その要因として嫡出でない子の存在が挙げられています。

 国の経済的な発展(先進国化)と少子化との関係は、いわば「先進国病」的なものとして常に連動して発生していますが、「嫡出でない子」の増加はそれを補うような形で浸透しているようです。

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 日本の場合には、未だ、婚姻内での出生にこだわる社会文化があり、これがいわゆる「できちゃった婚」の増加の一因であると推定すると共に、婚外子出生率の低さの要因ともなっています。更に、国家による婚外子へのサポーが機能していないという現状もあるようです。via:bylines

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