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精巣時限爆弾:父親が高齢になるほど精子の突然変異率の増加、子供の自閉症、統合失調症のリスクが高まる(英研究)

2014.2.26 09:00 知る歴史・文化 # コメント(-)

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 父親が高齢になるほど、生まれてくる子供がアペール症候群や自閉症、統合失調症となるリスクが高くなるとの調査結果が発表されたそうです。その理由として、精子を製造する精粗細胞の突然変異が考えられるそうです。
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 これは、オックスフォード大学の臨床遺伝学者、、アンドリュー・ウィルキー氏がアペール症候群(複数の特定の奇形を持っている先天性の異常疾患)の原因を調査していた際に明らかになったもので、遺伝子の突然変異は、精粗細胞が分裂して複製される際に起きることが確認されました。

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 父親の高齢化とともに、突然変異が精粗細胞にゆっくりと蓄積されていき、また、幹細胞である精祖細胞は本来ならば二つに分裂し、一つが幹細胞として残り、もう一つが分裂を繰り返して精子になっていくものが、突然変異のなかには異常な分裂を引き起こすものがあるのだそうです。

 この異常な分裂を起こす「利己的精祖細胞」が、突然変異した精子を爆発的に増殖させ、時限爆弾のように子供にその変異した細胞が引き継がれていくことで子供に障害が起きるのだそうです。

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 父親が40歳以上の場合、20歳の父親に比べて自閉症の子供が生まれる確立はおよそ50%も高くなるとのこと。そもそも総体的なリスクが1%程度と低いため、20代のうちに慌てて父親になることを奨励するものではないということですが、将来の出産に備えて卵子を冷凍保存する女性が増えているように、男性も若いうちに精子を冷凍保存するような時代になってくる可能性もあるそうです。

via:slashdot.

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