聖なる川、インド・ガンジス川の汚染問題
2013.11.30 21:00 画像・歴史・文化 # コメント(-)


汚染レベルが上昇し続けているインドのガンジス川。ガンジス川はヒンドゥー教の川の女神の名でもあり、ヒンドゥー教では、死者をその川岸で火葬に付し、灰をこの川に流すことは死者に対する最大の敬意とされています。
また、信仰によりこの川で沐浴するために巡礼してくる信者も多く、聖地には沐浴場が設けられ、多くの信者が沐浴を行っております。他にも川の周辺に住む多くの貧困層の人々が、川の水を食事や洗濯、風呂に使用しており、インドの人々にとっては欠かせない水源となっているわけですが、ガンジス川は聖なる川であると同時に、“汚水処理タンク”としても扱われているそうで、川の汚染が深刻化しています。
ガンジス川には工業都市カーンプルから出る有害物質が流れ出してきており、2007年には世界で最も汚染された5つの河川となりました。







ワーラーナシー付近での大腸菌レベルはインド政府の定める基準の100倍にまで上り、汚染は人間だけでなく140種の魚類や90種の両生類、絶滅危惧種のガンジスカワイルカなどにも大きな影響を与えています。
またこの汚染は、ガンジス流域にすむ4億人の健康にも多大な悪影響を及ぼしています。この膨大な人口から排出される下水やプラスチック、産業廃棄物はさらに汚染を深刻化させていいます。













ガンジス川の汚染問題の映像
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