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仕事なし、友達なし、配偶者なしのエクストリームぼっち、20〜59歳の「SNEP」が急増中

2013.11.16 09:00 知る歴史・文化 # コメント(-)

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  20〜59歳と人生の盛りなのに、仕事なし、友達なし、未婚。ふだんずっと一人でいるか、一緒にいる人が家族以外にはいない。寂しく、孤独な毎日を過ごす「SNEP(スネップ)」(エクストリームぼっち・孤立無業者)と呼ばれる人々の存在が今、注目されているそうです。

 SNEPはSolitary Non-Employed Personsの訳で、ニート研究の第一人者、東京大学社会科学研究所の玄田有史教授が提唱した概念。玄田教授の調査によれば2011年の時点で、SNEPの人口はなんと約162万人。2000年以降急増し、現在この数は20〜59歳の総人口に対して、約2.5%を占める割合となっているそうです。
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 玄田教授によると、特に1997年から98年を境に、中高年の男性の間で、就職活動をあきらめた人たちが大きく増え始め、それにともないスネップの数も急増したとのこと。

 スネップとニートの違いはというと、ニートは35歳未満の無業者(いわゆる無職)が対象ですが、スネップは59歳以下の無業者に拡大されている点、またニートが無業者を求職活動の有無によって区分したものであるのに対し、スネップは無業者を人や友人との交流のあるなしで区分したものなのだそうです。

 ゆえに、無業者でもリアル上で友人知人と交流し、配偶者がいればスネップではありません。ですが例え友人知人と交流していても、35歳以下ならニートとなります。

 ゆえにスネップであり同時にニートでもあるという人も存在し、両方の意味を包括するカテゴリーに入る人は、スネップのうちの3割にのぼるそうです。

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 玄田教授が孤立に注目したのは東日本大震災直後だそうです。

 東日本大震災が起きた際、さかんに『絆』という言葉が語られましたが、その輪の中に加われない人たちの存在が気になりました。孤独死や無縁社会というキーワードが語られるようになったタイミングでもありました。日本社会全体が余裕をなくして孤独に向かっている時代では、孤立と無業の問題は切り離せないと思いました。

 スネップは、年齢、性別、経済状況に関係なく、今やどのような人でも無業者になれば孤立しやすくなる『孤立の一般化』は広がっているそうです。

 この分析は、無業になれば、人と接する場所や機会が奪われてしまうことを示しており、地縁や血縁は薄くなり続ける世の中で、リアルな人と人とのつながりが「仕事」によるものばかりだという現実が垣間見えてきます。

 そして、孤独が深まれば深まるほど、社会復帰はますます難しくなるそうで、孤立と無業の負のスパイラルこそが、スネップの最大の恐怖だとなるのだそうです。via:yahoo

 その鬱憤、鬱積がネット上でどういう形ではらされているのかは、みなさんお気づきのとおりだと思います。

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