人は自分のことを話すためには、お金さえあきらめる。脳科学で解明(米研究)
2012.5.10 09:00 知る・面白 # コメント(-)

自分について話すことが、食べ物やお金で感じるのと同じ「喜びの感覚」を脳のなかに呼び起こすことが明らかになったそうです。それは、個人的な会話であっても、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアでの発信であっても変わらないそうです。人の日常会話の約40%は、自分が何を感じ、どう考えたかを他人に話すことで占められているそうです。米ハーバード大学の神経科学者らが脳画像診断と行動に関する5つの実験を行い、その理由を解明しました。脳細胞とシナプスがかなり満足感を得るため、自分の考えを話すことを止められないのとのこと。
ソース:脳科学で解明、人が自分について語りたがるわけ─氾濫するSNS (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
「自己開示(セルフディスクロージャー)は特に満足度が高い」と同大学の神経科学者、ダイアナ・タミール氏は話します。タミール氏は同僚のジェイソン・ミッチェル氏と実験を行いました。タミール氏は「人は自分のことを話すためには、お金さえあきらめる」と指摘します。
研究者が呼ぶところの「自己開示(セルフディスクロージャー)」への傾倒度合いを測るために、人は自分の考えや感情を話す機会に対し、通常より高い価値を置くかどうかを検証するテストが実験室で行われました。また、自分のことを他の人に話している間、脳のどの部分が最も興奮しているのかを検証するために、参加者の脳の活動がモニターされました。実験に参加した数十人の志願者のほとんどが大学近くに住む米国人。

いくつかのテストで研究者は、自分のことではなく、例えばオバマ大統領など他人に関する質問に答えることを志願者が選んだ場合、上限の4セントまで段階的に設けられた基準に応じて、志願者にお金を支払いました。質問は例えば、その人物はスノーボードをするのが好きか、またピザにはマッシュルームをのせるのが好きかといったカジュアルなものもあれば、知性や好奇心、攻撃性といった個人的な特質を問うものもあります。
ところが金銭的な動機づけにも関わらず、参加者は自分について話すことを好むことが多かったそうです。本来得られるであろう金額の17~25%を進んであきらめ、自分について話すことを選びました。

関連した実験で、科学者らはfMRI(機能的磁気共鳴画像法)を使用。これは精神活動と結びついているニューロン間の血流の変化を追跡するもので、他の人について思考を巡らすのではなく、自分自身の信念や選択肢などについて話す際に、脳のどの部分が最も強く反応するかを見ることができます。
一般的に、自己開示(セルフディスクロージャー)を行うと中脳辺縁系ドーパミン経路に関わる脳の領域の活動が高くなります。ここは食べ物やお金、セックスなどで得られる満足感や快感と関係している部分だそうです。
テキサス大学の心理学者、ジェームズ・ペネベイカー氏は「これは真実だと思う」と話します。「人は、他人に話を聞いてもらうのが好きなのだ。そうでなかったら、どうしてツイートをするだろうか」と述べたそうです。
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