自転車のサドル、男性だけでなく女性も性機能障害に陥るリスク 米研究
2012.4.14 09:00 知る・面白 # コメント(-)
これまでの研究から、自転車を頻繁に利用する男性が性機能障害に陥るリスクが高いことは明らかになっていますが、米エール大学の研究チームが前月発表した研究論文によると、女性にも同様のリスクがあることが判明したようです。
自転車のサドル、女性も性機能障害に陥るリスク 米研究 国際ニュース : AFPBB News
今月、この研究結果について報じた米紙ニューヨークタイムズは、研究で指摘されている「自転車のハンドルが低ければ低いほど性機能障害に陥るリスクが高まる」という点に注目したそうです。低く設置されたハンドルバーを握るために前のめりになればなるほど、女性の会陰部に重圧がかかり、しびれ、さらには性機能不全のリスクが生じるとのこと。
この研究では、自転車で週16キロ以上走行する女性48人を対象に調査が行われました。
研究者らは、被験者らが空気抵抗を無くそうと前のめりの姿勢となり、ドロップハンドル(バーエンドが下方向に曲がっているハンドル)を握ることにより、骨盤領域が圧迫されしびれなどの問題が生じるケースが多かったと指摘。
ハンドルを高い位置に設定する事は合理的な解決法ですが自転車のサドルに起因する問題は残ります。これには性別は無関係だとのこと。
米国立労働安全衛生研究所の研究者、スティーブン・M・シュレーダー氏は、女性の自転車使用におけるリスクについては更なる研究が必要との見解を示しています。しかしその一方で、女性の会陰部は継続的な圧迫に耐えられないことから、先端が短いサドルを使用することで圧力を逃がすことも1つの方法と提案しています。
先の丸いサドルには「かっこよさ」が欠けるが、(性機能障害といった)苦しみからは逃れられます。シュレーダー氏による以前の研究では、こうした先の丸いサドルは男性の自転車利用者には効果が認められており、同氏は女性にも同様の効果を持つ可能性があるとしているそうです。
ノーズを改良したサドル
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