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恐るべしマジックマッシュルーム。数回の吸引で1年以上その効果が持続することが判明。開放的な性格に(米研究)

2011.10.20 09:00 知る面白 # コメント(-)

まじまじ 英科学誌「ジャーナル・オブ・サイコファーマコロジー」に掲載された米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者らの論文によると、幻覚作用のあるサイロシビンを含むキノコ類「マジックマッシュルーム」を摂取して「神秘的体験」をした人は、創造性や審美眼、好奇心と関連のある「(体験への)開放性」と呼ばれる性格特性が強まる傾向が増し、その変化は1年後にも持続していることが判明したそうです。研究者らは短期的な薬物摂取が、長期にわたって人格面に変化をもたらすことに驚きを示すと共に、これにより、初めて薬物の持続的作用が裏付けられたことになりました。
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ソース:神秘の体験 キノコで性格が開放的に(サンケイビズ)

 論文の著者である同大医学部のローランド・グリフィス教授(精神医学・行動科学)は「サイロシビンが自己や環境への認識を変化させるような経験を促すという点は注目に値する。前例のない結果だ」と語りました。

 性格特性論において「開放性」は「外向性」「神経症傾向」「調和性」「勤勉性」と並ぶ性格特性の5因子の一つとされています。これらの因子はさまざまな文化に属する人々に共通し、血縁により受け継がれ、一生を通じて大きく変化することがないとそうです。

magicmushroom

 実験は平均年齢46歳の被験者51人を対象に行われました。被験者らは少なくとも3週間の間隔をおきながら2〜5回、マジックマッシュルームを摂取。1回の実験時間は8時間で、アイマスクを着用してソファに横になり、ヘッドホンで音楽を聴きながら内的体験に集中した状態で行われました。

調査開始前と毎回の実験の1〜2カ月後、そして最後の実験から1年後に性格診断を実施した結果、被験者のうち一連の心理学的基準により定義された「神秘的体験(トリップ)」をした30人(ほぼ60%)の「開放性」を示す数値が上昇。トリップしなかった被験者には数値の変化は見られなかったそうです。また、他の4因子にも影響は見られませんでした。

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 米国では「サイロシビン」は規制物質法で「スケジュールI物質」に指定されており、米国立薬物乱用研究所(NIDA)によると、乱用の危険性が高く、医療目的で使用するにも危険すぎるし、何の役にも立たない。と政府が判断した物質なのだそうです。

 ところが、実験を率いたグリフィス教授は、「政府の見解にまったく同意できない。実際にガンと診断された直後で精神的苦痛を受けている患者や、喫煙者を対象とした研究が既に始まっており、患者の性格の変化により、苦しみや痛みが和らいだり、禁煙がより容易になったりする可能性がある」と反論しているそうです。

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