死者を鳥たちに捧げる石積みの施設、「沈黙の塔」
2011.2.9 21:00 画像・歴史・文化 # コメント(-)
沈黙の塔とはゾロアスター教徒の鳥葬場のことで、インドのムンバイ(ボンベイ)にあるものが有名だそうです。
ゾロアスター教では、火を神聖なるものとして重要視していますが、それだけでなく空気、大地、水といった自然にあるものを、人間の死体という不浄なるものによって穢すことを禁止しており、火葬、土葬、水葬といった多くの宗教で行われている葬制を扱えないそうです。それ故に自然を汚さない方法として鳥葬が用いられており、鳥に死体を与えることは人生で最後の功徳とされているのだそうです。
以下、沈黙の塔の内部の画像が公開されていましたが、死者たちが横たわっておりますので観覧注意でお願いします。
ソース:
Башня молчания ( 5 фото ,жесть )
ムンバイにある沈黙の塔は、円筒型の石積みで造られており、中は床が斜面になっています。斜面の短形の窪みに衣服を脱がせた死者を置き、外側から男性、女性、子供という順番に並べられています。
死者を安置する窪みには雨水や体液などを流し落とす為の溝が作られており、中央部の井戸に繋がっています。中央部の井戸は白骨化した死体を投げ込む為のものであり、底は木炭と砂の濾過層となっているそうです。
死体の管理をする為に鉄の扉がひとつ設置されていて、聖域である為、パールスィー以外の出入りは禁じられているそうです。
なお、現在では猛禽類の減少により、上空を舞うハゲタカを確認することが困難になっている状態なんだとか。
関連動画:Vulture Culture - India
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チベット式葬儀「鳥葬」の写真
Башня молчания ( 5 фото ,жесть )
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死者を安置する窪みには雨水や体液などを流し落とす為の溝が作られており、中央部の井戸に繋がっています。中央部の井戸は白骨化した死体を投げ込む為のものであり、底は木炭と砂の濾過層となっているそうです。
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