
1971年に制作されたスタン・ブラッケージ監督による短編映画『The Act Of Seeing With One's Own Eyes(自分自身の眼で見る行為)』の一部がYOUTUBEにアップされていたようです。この映画、検死室に運ばれた性別も年齢も身元も不明な遺体を、フィルムのスクラッチも過度の転換も一切なく、あくまでリアルに、一切のぼかしもなく、淡々と解剖していくという様子を執拗に写し続けている映像で、見ているこちら側はその解剖の様子をサイレントでひたすら凝視しつづけなければならないという実験映画。見始めてしまったら最後、目をそむけること自体が死者に対する冒涜になるような気がして、凝視するしかすべがないという複雑な心境に陥ります。
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